コロナ禍で思わされたこと。

コロナ禍で思わされたこと。

間もなく今年も幕を閉じ、また新しい年の始まりを迎えようとしています。多聞、皆さんも同じだと思いますが、今年は新型コロナウィスルによる感染症が、世界的規模で広がるという、生まれて初めての事態に見舞われた稀有の年になりました。不測の事態とか、想定を超える、などというようなよく使われる言い訳のレベルを超えるほどの出来事に、世界中が恐れおののいています。こうした状況下では、一番問われるのが為政者の力ではないでしょうか。昔から危機の時こそ政治力が試されると言われます。そういう意味で、今年はまさに世界の為政者の力が試された時だったと思います。すぐさま国を閉じ、国と国民を守るのが私の役目です、と言って迷わなかった為政者の居たいくつかの国。こんなものは風邪と同じで恐れてはいけない、と言い放った為政者が率いているいくつかの国。決めるのは自分ではない、と責任逃れに終始したように見える為政者のいる国や自治体。その結果は、感染の抑え込みと拡大の差や、亡くなる方の数の差に表れてきています。こういう為政者の下で命が守られるのか、そうした不安を抱きながら暮らしている国々の人たちも、また来年には人類がコロナ感染症を克服して、安全な暮らしを取り戻せるはずだと、明日を信じて今年を送ります。私たちの力強い味方である各宗派のご僧侶たちも、皆さん 毎日 コロナ感染症の収束を願ってお経をあげ、祈りを捧げ、瞑想を続け、平和と安穏を願うお勤めに精を出してくださっています。私たちも、信じていかなくてはいけません。きっと・・・良い年に。

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